弊社の地域活動で度々お世話になっている「今宿コミュニティガーデン」の活動が
世界90カ国以上で発行されている、イギリスの雑誌MONOCLEに掲載されました。
以下掲載内容
日本では「都市農業」はありそうもないが、横浜の「今宿コミュニティガーデン」は、より自給自足の都市生活に希望の萌芽を示しています。
横浜駅の喧騒から車で20分。サッカーのピッチの10分の1ほどの広さの庭は、学校や保育園に囲まれた静かな住宅街内に位置しています。
オクラ、ふっくらしたイチゴ、バターカップイエローの柚木フルーツ、ゴ―ヤ(苦いひょうたん)など、様々な花、ハーブ、農産物が栽培されています。
「二俣川ニュータウン」と呼ばれる地域は、1970年に、東急という不動産会社によって開発されました。
「当時、東京に通勤するために多くの家族が引っ越してきた」と、コミュニティガーデンを率いる84歳の木村吉男さんは言う。
「現在、4,000軒の住宅に約12,000人が住んでいます。
2004年には、5人の同じ志を持つ住民のグループが思いついたコミュニティガーデンのアイデアを掘り下げ自治体と交渉を始めました。
市はこの場所を見つけました。木村さんは言う。「それは手つかずのまま残された土地の最後の区画でした。」
市所有の土地は何にすべきか持て余し、不法投棄のゴミでいっぱいだったので、
それは良き方向へ開拓すべきと考えたグループに貸与されることになりました。
「コンディションはかなり悪かったです」と木村さん。「最初の数年間は“そば”しか育ちませんでした」。
長年の努力の後、今日では土壌は肥沃になり、農薬から解放されています。
維持経費は会費(40名の個人会員と現地企業が現在登録している)や秋などのイベント収益でカバーされます。
近くから遠くから100人以上の来場者を集める収穫祭。ほとんどのメンバーは悠々自適にリタイヤされた方々ですが、
一方で、近くの保育園や学校の子供たちも手を汚すことに熱心で、ジャガイモや植物の種子を収穫するのを手助けしてくれます。
「市内の子供たちは野菜がどのように生育するかを知りません」と木村さんは言います。
「彼らが口にする食べ物について学ぶことは、彼らにとっても重要なのです。」